綿毛回遊記

あらすじ

風に乗ってふわふわ飛んだり、細い足でぱたぱたと走って、世界を巡る。目に映るのは、生ける者たちの穏やかな日常。ケセラはにっこり微笑んだ。

作品概要

『綿毛回遊記』は、2018年にさかがわまなが公開した創作世界。『くるくるさん』『メシアクエスト』に登場したミディーラ王国を掘り下げたものであり、マンガなどの展開予定はなし。

登場人物

ケセラ
幸せを運ぶと言われる生き物。世界中を巡る旅をしている。嬉しそうに飛び跳ねたりステップを踏むなど、陽気な性格なのが見て取れる。部屋の隅に綿埃を集めて遊んでいることがある。その正体を知る者は少ない。

バサラ
ミディーラ王国に潜む生き物。生物研究班に追われており、ぱたぱたと走り回っている。ケセラが近づいただけで驚いて逃げるなど、臆病な性格なのが見て取れる。隙間に入り込んだり、死角を見つけて隠れている。

ヨノ
暗黒大陸の守護者。今は砂漠の神殿で眠っている。かつては人間の言葉を話し、語尾が「〜よの」だったが、年を取って言葉を失った。モノにパパと呼ばれているが明確な性別はない。好物は梨。

ニクス
聖地に住まう守護者。天からの使いと呼ばれる。人間の言葉は話せないが、シューザにお告げを与えて人々に伝えている。他の守護者と異なり、同じ能力を持つ存在がいない。好物は木の実全般。

ロロ
氷雪大陸の守護者。今は吹雪の神殿で眠っている。大陸を復興するために「魔法歌」を歌い続けて声が枯れてしまっている。ポポに兄ちゃんと呼ばれるが明確な性別はない。好物は金柑。

ポポ
守護の一族の子供。現在は氷雪大陸を離れ、旅をしているとされている。「魔法歌」を使いこなす。人間が好きなモノと比べて気難しい性格をしているがモスコットたちとは仲良し。好物はクローバーはちみつ。

マーナ
魔法研究所の魔法研究班。魔法をアイテム化するために試行錯誤している。杖なしで特級の黒魔法を使えるほどの力を持ち、悪魔と呼ばれることもある。そのため出歩くことを好まず、研究所にこもりがちの生活。

パン
自我を持つぬいぐるみ。ウィールの旅の土産品で、以来、マーナの友達である。操作系黒魔法が動力。感情により身体の色が変わる。とても素早く、回避率は99%。語尾は「〜アル」。あいさつは「ニーハオ」。

ヨーデル
丸い顔のぬいぐるみ。操作系黒魔法が動力。マーナが遊んでいるうちに「マ!」と叫ぶようになった。よだれを撒き散らしているように見える行動には、治癒系白魔法に相当する効果がある。なんか癒される。

モノ
守護の一族の子供。怪我を負った状態で発見され、魔法研究所に保護された。「魔法円」を使いこなす。人間の言葉を話し、語尾は「〜だもの」。とてもお行儀が良く、心優しい。好物はりんご。

ガーレ
魔法研究所の生物研究班の長。様々な生き物を研究している。武術にも長け、研究所の用心棒も兼ねている。刀を握っているときは男らしく凛々しい姿を見せる。美しいものが好きで、宝石や装飾品の収集癖がある。

シャンタ
アカシャに住む蛇使いからガーレが譲り受けたヘビ。宝石と交換したらしい。赤い頭巾を被っている。喋るわけでもなく、何をするわけでもないが、ガーレにとっては欠かせない愛するペットである。

イーラ
魔法研究所の生物研究班。魔物の研究をしている。通常の3分の1の速さで老いる呪いをかけられている。何でも解剖したがるため、生き物によく攻撃される。ギギにはよく噛まれている。本名はアリー。

ギギ
イーラが研究しているモルサスという魔物。ギギギって笑うからギギ、と安易なネーミングをされた。そのことを怒っているのか、イーラにはしょっちゅう噛み付いている。だけどイーラが大好き。

ウィール
魔法研究所の魔法研究班の長。魔法をアイテム化するために試行錯誤している。通常の3倍の速さで老いる呪いをかけられている。初めて使えた魔法が召喚など何かと例外が多い人物で、彼に興味を持つ者も多い。

ユーフォ
モスコットという種類の精霊。ウィールの使い魔でありながら魔法研究班の一員でもある。麻呂眉のように見えるのは賢さを証明する模様。頭巾の耳は基本的にはまっすぐ立っているが、たまに動いたり折れたりする。

ピーク
ルート国王の妹。元王族。魔法研究所の地理研究班の長。建築の知識と技術を学び、後世に残すために今までに多くの本を書いている。地理そのもの以外にも王都の建物の状態を調べたり、修繕をしている。

ボーノ
魔法研究所の地理研究班。地理そのものより各地の食材や料理のことをよく調べている。お腹が空くと何も出来ない。食事のためなら断食もする。ほっぺがとてもやわらかい。トゲトゲのメイスが武器。

ウーナ
ミディーラ王国の姫君。高飛車でワガママ。魔法研究所の地理研究班。研究というより社会勉強で、ピークに教育されている。姫様と呼ばれることが多いが、名前で呼ばれるのが好き。私服がちょっと若作り気味。

オース
ミディーラ王国の王子。未来の国王でもある。魔法研究所の生物研究班。姫君と違ってとても真面目。幼い頃から絵が得意で、研究した精霊を描いて図鑑を作っている。王子様なのになんか地味。

ヒュージ
魔法研究所の最高責任者。執筆と研究者の管理が主。王国の最年長でもある。功績が認められて王族に次いで高い地位を得ていたり、努力の人。孫娘のシューザに甘い。本名はヒューゲンベルグ。

ドーラ
隠居している高名な魔法使い。かつては病人・怪我人の治癒をする治癒師だった。鍛冶の技術向上に尽力したり農作物の育て方を広めたり、王国の発展を語る上で欠かすことができない人物。本名はドロシア。

シューザ
お告げを聞くことができる巫女で、王国の要人。常に剣士に警護されている。気さくでユニークな性格で、魔法で面白いことができないか常に考えている。その思考は祖父であるヒュージに似たと思われる。

ジーン
シューザの警護者で幼馴染。王族や要人警護が主な仕事。子供や新米の剣士たちに剣の指導をすることもある。兜と鎧で身を固めており、両手剣を扱えるほどの体躯であることからよく男性と間違えられる。

アーク
防衛部隊の戦闘班の長。弓術士および部隊長として申し分ない能力を持ち、仲間からの信頼は厚い。戦闘班員の憧れ的な存在。一方で、男だと分かっていてもガーレにドギマギしたり、気弱な一面もある。

サーシャ
防衛部隊の戦闘班。最低限の礼儀は弁えているが、誰に対してもほぼ遠慮しないサバサバした性格。気が強く腕っ節も強い。面倒なことは他者に丸投げ。指導者や戦闘班長になるのを全力で避けている。

ジール
防衛部隊の戦闘班。一切の魔法を使うことが出来ないため、剣ひとすじ。部隊に所属しているが、マーナに憧れていて護衛役になろうとする。マーナの妹のリーナは何故かあまり好きじゃない。

リーナ
防衛部隊の救護班。怖がりで泣き虫で心配性。マーナの妹だが離れて育ったため、姉妹感がない。強い魔力を持つ姉に対し、治癒系の白魔法しか使えない自分に劣等感を抱いている。自己肯定感がとても低い。

キーン
ミディーラ王国の王都で「鍛冶屋ムーストン」を営んでいる。ジーンの父。正統派の剣はもちろん、一風変わった杖を作る。王国一の王宮剣士だったが、15年前の戦乱で片目を失い剣士を引退した。

イシュ
ジーンの母。剣術に長け、若い頃はミディーラ王国民に剣を教えていた。いわゆる肝っ玉母さん。他国のアカシャ出身かつ魔法が不得意にも関わらず、ミディーラの子供たちから非常に慕われている。

生命体

人間以外の特筆すべき生き物について記載。

守護の一族[Guardians]

それらしい名称はなく、「守護者」と呼ばれることが多い。人間とは異なる方法で魔法的な能力を使う。人の言葉を話すものとそうでないものがいる。狐のような耳、熊のような耳、鹿のようなツノを持つなど姿は様々だが、1つ目であることが共通している。

アカシャヘビ[Akasha Serpent]

アカシャ国に多く生息する、頭が大きな蛇。体長50cm程度のものが多い。噛み癖があるため、アカシャ国では飼い蛇には頭巾をかぶせるのが慣習になっている。ペットとして愛でられることが多いが、野生のものは凶暴で、人間を絞め殺すと言われている。

モルサス[Morsus]

世界各地に存在している、いわゆる魔物。噛み付いたり破滅的な歌を歌ったり、大きな声でギギギと笑う。大きな口のような身体に、むき出しの目玉がくっついている。手足がないため、跳ねる。基本的に何でも食べる。大きなモルサス(マグナモルサス)は人間すら食べると言われており、世界中で被害が絶えない。

モスコット[Moscotte]

旧サマネ共和国・モスコに住む精霊。氷の魔法を使うことができる。平均20cm程度の大きさ。小さくか弱い存在だが、年齢や死という概念がない。27年前の氷の雨や寒波による死者を弔うため、毎日、レクイエムを歌う習慣がある。名前と身につけているものは、モスコの住人であった精霊研究家が与えたものであるとの記録が残っている。

大精霊[Elementals]

四大元素(地・水・火・風)のそれぞれを司る4精霊の総称。別名「空の守護者」。地の大精霊はミディーラ王国の霊峰・スーパーセブンという鉱山に定住しており、唯一、人間の目で確認できる存在。世界の均衡を保ち、すべての生命を見守っている。水・火・風の大精霊は人間の目には見えず、定住することなく世界中を彷徨っている。

地理

5つの大陸で構成された小さな世界。だけど、小さなケセラには大きな世界。魔法大陸・ミディーラ王国の地理研究班によって、簡易な世界地図が作られている。未発見の大陸も、あるとかないとか。未開の地は研究者は「ミニマリア」と呼び、たびたび調査に向かっている。

魔法大陸

魔法王国とも呼ばれている島国。1年を通して過ごしやすい気候。この大陸で生まれたすべての者は、優れた魔法の能力を持っているとされている。現国王の出生時に、人名に伸びる音を用いる慣習ができた。それ以前に生まれた者は、通称を使用している。

氷雪大陸

モスコットと呼ばれる精霊と、守護者以外は存在しない氷の大地。1年じゅう雪が降り、ほとんど日が差さない。“氷の雨”と強烈な寒波により、人間は全滅してしまった。現在は中央大陸の学問国が管理しており、人間は調査目的以外では入国すら許されない。

暗黒大陸

異国感があふれる国(和風)。剣術・槍術・弓術など、武術の国。日差しが強く、暑い。乾燥しており、大陸の大半が砂漠。他の大陸の人間と比べ、色素が濃い。暗黒大陸と呼ばれるのは、人々が日差しを避け、日陰の中で生活しているため。

中央大陸

世界のほとんどを占める大きな大陸。圧倒的に緑が多い。他の大陸より発展しているが、森や平原を町・村にする計画が立つなど、いまだ発展途上の様子。そのため今は便宜上の名前で括られており、それぞれの町や村などの名前で呼ばれる。